蜜柑
杉の運営する小説ブログサイトです。食伊とシンジャを愛する杉の妄想吐き出しの場。
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けまい19+他6年
とりあえず自分は、ギャグっぽいものは書けないとう事が判明した。
難しいーーー!!!
あとね、昨日入稿したんだけどさ。
いつもそうなの。
印刷所から電話かかってくる・・・。
で、問題なくて連絡こないと不安になるよ。
そんな感じ。
それではお話はこちらから↓↓
難しいーーー!!!
あとね、昨日入稿したんだけどさ。
いつもそうなの。
印刷所から電話かかってくる・・・。
で、問題なくて連絡こないと不安になるよ。
そんな感じ。
それではお話はこちらから↓↓
伊作は何も言わないし、普段と変わらないように振る舞っているが、その表情や言葉に少しだけ違和感があった。
いつもと同じように笑うのだが、一瞬だけ表情に陰りが見えた。
伊作とはずっと同室で、六年も共に生活をしている親友だと、留三郎は思っている。
それでも伊作は留三郎に弱音を吐く事はない。
たいしたことない話はしてくるくせに、肝心な事は全て隠してしてしまう。
『大丈夫だよ』
そう言って笑うのだ。
きっと、聞いても伊作は何があったのかを留三郎には話さない。
留三郎もそれをわかっているのだけれど、伊作がこんな風に悩む姿は見たくないし、自分に出来る事があれば力になってやりたいと思う。
それが親友なら尚更だ。
「伊作、何かあったのか?」
衝立ごしに聞く。
「何もないよ」
(やっぱり言わないか…)
伊作は嘘をつくのが上手くなった。
前はそれが出来なくて同様が表に出ていたのだが、今ではそれが平然と出来るようになった。
でも、嘘をつく事は忍者としては出来なければならない事で、伊作も六年の間に随分と成長したのだとわかる。
けれど、伊作の嘘は留三郎にはすぐに見破る事が出来た。
見破る事が出来ても、伊作はそれを留三郎に話そうとはしないけれど。
しばらくすると衝立の向こうから音が止み、部屋の戸が控え目に開く。
伊作は何も言わずにそのまま部屋から出て行った。
部屋を出た伊作はろ組二人の部屋を通り越し、い組の部屋の前に立つ。
「仙蔵」
戸を開けると、部屋には仙蔵と文次郎がいた。
二人は広い部屋の中で会話をする事なく、自分の好きに時間を使っている。
仙蔵は図書室で借りた本を読み、文次郎は来週に控えたテストの予習をしているようだった。
話し掛けるなと言わんばかりの空気を放ちながら、文次郎は文机に向かっている。
「邪魔だった?」
「いや、別に構わん」
文次郎に何も聞く事なく、仙蔵は伊作を部屋に招き入れた。
伊作は仙蔵の前に座り、一度文次郎の背中に視線を送る。
「お前はいいのか?」
「何が?」
「勉強がだ。ただでさえお前は実技の成績が悪いんだ。筆記くらいしっかりやっておかねばマズイだろう?」
そう言って仙蔵は伊作の額を人差し指で小突いた。
「そっちは大丈夫だよ。いつも五十点以上取れてるから。それよりも…」
伊作は仙蔵に耳打ちをする。
「お前、またか…」
「頼むよ。相談にのってくれ」
伊作は自分の顔の前で手を合わせてそう頼むと、仙蔵は深い溜息をついた。
「わかったよ」
そう言って仙蔵は伊作の話を静かに聞いた。
伊作が部屋を出た後、留三郎は部屋でごろ寝していた。
さっきまでテスト勉強をしていたのだが、やはり身体を動かさないでじっとしているのは性に合わなかった。
そんな時、小平太が長次と共に部屋に入ってきてくる。
「留三郎、バレーボールしよう」
テスト前だというのに小平太は相変わらずで、長次はそれに付き合わされているのだろう。
今、伊作の事で気持ちがスッキリしていないから、小平太達と思い切り身体を動かすのもいいだろうと、留三郎は身体を勢いよく起こした。
「俺は別にいいぞ。でも三人でやるのか?」
「まだ伊作は戻ってないのか」
「戻ってない。お前は伊作が何処に行ったか知ってるのか?」
留三郎は伊作が部屋を出てからの事は何も知らないのだ。
「仙蔵に話があると言っていたが…」
小平太の後ろから長次はいつも通りぼそぼそと言うが、周りが静かだから何とかその声を聞き取る事が出来た。
「仙蔵の?」
「そうだぞ。いつも何かあると伊作は仙蔵の所に行くからな」
「何でっ!?」
留三郎は小平太に詰め寄り聞くのだが、そんな事を聞かれても『知らん』という回答しか返ってこなかった。
でも、二人は伊作が何かあると仙蔵の所に行く事を知っていた。仙蔵の所に行くのだから、勿論同室の文次郎はそれを知っているのだろう。
知らなかったのは留三郎一人だけ。
何も気づかず、知らなかった事が悔しかった。
「伊作…」
留三郎が肩を落とし落胆している所に、
「どうしたんだ?」
部屋を出た時には沈んでいた表情をしていた伊作が、晴れた表情で戻り声をかける。
「伊作、お前仙蔵の所にいたんだってな」
「うん」
「話だったら俺でもいいだろ?」
「でも、仙蔵に言うとスッキリするし」
伊作が満面の笑みでそう告げると、留三郎は顔を硬直させた。
伊作とは親友同士だと思っていた。それなのに伊作は仙蔵でなければ駄目だという。
力ならば仙蔵と差ほど変わらない筈なのにだ。
(俺の力不足って事なのか…?)
明らかにショックを受けている背中に、長次は優しく手を置いた。
口数の少ない長次ではあるが、その手から十分な程の気持ちが伝わってくる。
「長次、お前…」
二人がそんな事をしている間に、伊作と小平太はバレーボールをする打ち合わせに入っていた。
「おい、留三郎。早くバレーボールやろう」
参加人数が決まり小平太は早くバレーボールがしたくてしょうがなく、まだ立ち直れない留三郎の首に腕を回すと、そのまま引きずり出した。
すると、廊下に引きずり出された所で、い組の部屋の戸が開き、仙蔵が顔を出す。
「バレーボールやるのか?」
「やるぞ」
「なら私も混ぜてくれ。文次郎、お前はどうする?」
文机に向かう文次郎の背中にそう問い掛けると、すっくと立ち上がった。
「勿論やる!少しは身体を動かさんとな」
文次郎は腕を上に大きく伸ばし、ぐるぐると腕を回した。
今までずっと勉強をしていたから、文次郎は早く身体を動かしたくて仕方がなかった。
だが、留三郎だけはまだショックから立ち直れず、小平太に引きずられたままだった。
「おい、留三郎はどうした?」
いつもならバレーボールのような身体を動かす事に意欲的な留三郎に、それが全く感じられない事に文次郎が気づく。
「あぁ、留三郎は伊作に悩み相談されない事に落ち込んでいるのだ」
それを聞いた仙蔵は小さく短い息を吐く。
「伊作、留三郎に何を言った?」
「そんなたいした事言ってないよ。仙蔵に話をするとスッキリするって話したけど…」
「何故それを言う?」
「だって聞かれたから。でも、僕達親友だしこればかりは仕方ないじゃないか」
そう伊作は満面の笑みを浮かべ言うのだが、仙蔵はそれを聞いて頭を抱え、文次郎は固まっていた。
勿論その話は留三郎にも届いていて、伊作の言葉に更にショックを受けたのが見て取れる。
「なんだ、留三郎の勘違いか」
と小平太。
『小平太っ!』
仙蔵と文次郎が声を揃えて、叫ぶような声をあげ、長次は小平太の脳天にゴチンと重たい一発をお見舞いした。
伊作と小平太に追い打ちをかけられ、留三郎は既に虫の息だ。
すると、文次郎は留三郎と肩を組む。
「留三郎、走るか…」
いつも攻撃的な文次郎の手が、この日は優しく感じられた。
「………お、おう」
そう小さく返事をする留三郎の目にはうっすらと涙が滲む。
「いくぞ、留三郎!ギンギーンッ!」
文次郎が走り出すと、留三郎もそれについて『ギンギーン』と走り出す。
いつもなら絶対に有り得ない事なのに、今日だけは二人の声がピタリと揃っていた。
その姿を見た伊作は、
「二人とも元気だなぁ~」
と、呑気に笑っていた。
いつもと同じように笑うのだが、一瞬だけ表情に陰りが見えた。
伊作とはずっと同室で、六年も共に生活をしている親友だと、留三郎は思っている。
それでも伊作は留三郎に弱音を吐く事はない。
たいしたことない話はしてくるくせに、肝心な事は全て隠してしてしまう。
『大丈夫だよ』
そう言って笑うのだ。
きっと、聞いても伊作は何があったのかを留三郎には話さない。
留三郎もそれをわかっているのだけれど、伊作がこんな風に悩む姿は見たくないし、自分に出来る事があれば力になってやりたいと思う。
それが親友なら尚更だ。
「伊作、何かあったのか?」
衝立ごしに聞く。
「何もないよ」
(やっぱり言わないか…)
伊作は嘘をつくのが上手くなった。
前はそれが出来なくて同様が表に出ていたのだが、今ではそれが平然と出来るようになった。
でも、嘘をつく事は忍者としては出来なければならない事で、伊作も六年の間に随分と成長したのだとわかる。
けれど、伊作の嘘は留三郎にはすぐに見破る事が出来た。
見破る事が出来ても、伊作はそれを留三郎に話そうとはしないけれど。
しばらくすると衝立の向こうから音が止み、部屋の戸が控え目に開く。
伊作は何も言わずにそのまま部屋から出て行った。
部屋を出た伊作はろ組二人の部屋を通り越し、い組の部屋の前に立つ。
「仙蔵」
戸を開けると、部屋には仙蔵と文次郎がいた。
二人は広い部屋の中で会話をする事なく、自分の好きに時間を使っている。
仙蔵は図書室で借りた本を読み、文次郎は来週に控えたテストの予習をしているようだった。
話し掛けるなと言わんばかりの空気を放ちながら、文次郎は文机に向かっている。
「邪魔だった?」
「いや、別に構わん」
文次郎に何も聞く事なく、仙蔵は伊作を部屋に招き入れた。
伊作は仙蔵の前に座り、一度文次郎の背中に視線を送る。
「お前はいいのか?」
「何が?」
「勉強がだ。ただでさえお前は実技の成績が悪いんだ。筆記くらいしっかりやっておかねばマズイだろう?」
そう言って仙蔵は伊作の額を人差し指で小突いた。
「そっちは大丈夫だよ。いつも五十点以上取れてるから。それよりも…」
伊作は仙蔵に耳打ちをする。
「お前、またか…」
「頼むよ。相談にのってくれ」
伊作は自分の顔の前で手を合わせてそう頼むと、仙蔵は深い溜息をついた。
「わかったよ」
そう言って仙蔵は伊作の話を静かに聞いた。
伊作が部屋を出た後、留三郎は部屋でごろ寝していた。
さっきまでテスト勉強をしていたのだが、やはり身体を動かさないでじっとしているのは性に合わなかった。
そんな時、小平太が長次と共に部屋に入ってきてくる。
「留三郎、バレーボールしよう」
テスト前だというのに小平太は相変わらずで、長次はそれに付き合わされているのだろう。
今、伊作の事で気持ちがスッキリしていないから、小平太達と思い切り身体を動かすのもいいだろうと、留三郎は身体を勢いよく起こした。
「俺は別にいいぞ。でも三人でやるのか?」
「まだ伊作は戻ってないのか」
「戻ってない。お前は伊作が何処に行ったか知ってるのか?」
留三郎は伊作が部屋を出てからの事は何も知らないのだ。
「仙蔵に話があると言っていたが…」
小平太の後ろから長次はいつも通りぼそぼそと言うが、周りが静かだから何とかその声を聞き取る事が出来た。
「仙蔵の?」
「そうだぞ。いつも何かあると伊作は仙蔵の所に行くからな」
「何でっ!?」
留三郎は小平太に詰め寄り聞くのだが、そんな事を聞かれても『知らん』という回答しか返ってこなかった。
でも、二人は伊作が何かあると仙蔵の所に行く事を知っていた。仙蔵の所に行くのだから、勿論同室の文次郎はそれを知っているのだろう。
知らなかったのは留三郎一人だけ。
何も気づかず、知らなかった事が悔しかった。
「伊作…」
留三郎が肩を落とし落胆している所に、
「どうしたんだ?」
部屋を出た時には沈んでいた表情をしていた伊作が、晴れた表情で戻り声をかける。
「伊作、お前仙蔵の所にいたんだってな」
「うん」
「話だったら俺でもいいだろ?」
「でも、仙蔵に言うとスッキリするし」
伊作が満面の笑みでそう告げると、留三郎は顔を硬直させた。
伊作とは親友同士だと思っていた。それなのに伊作は仙蔵でなければ駄目だという。
力ならば仙蔵と差ほど変わらない筈なのにだ。
(俺の力不足って事なのか…?)
明らかにショックを受けている背中に、長次は優しく手を置いた。
口数の少ない長次ではあるが、その手から十分な程の気持ちが伝わってくる。
「長次、お前…」
二人がそんな事をしている間に、伊作と小平太はバレーボールをする打ち合わせに入っていた。
「おい、留三郎。早くバレーボールやろう」
参加人数が決まり小平太は早くバレーボールがしたくてしょうがなく、まだ立ち直れない留三郎の首に腕を回すと、そのまま引きずり出した。
すると、廊下に引きずり出された所で、い組の部屋の戸が開き、仙蔵が顔を出す。
「バレーボールやるのか?」
「やるぞ」
「なら私も混ぜてくれ。文次郎、お前はどうする?」
文机に向かう文次郎の背中にそう問い掛けると、すっくと立ち上がった。
「勿論やる!少しは身体を動かさんとな」
文次郎は腕を上に大きく伸ばし、ぐるぐると腕を回した。
今までずっと勉強をしていたから、文次郎は早く身体を動かしたくて仕方がなかった。
だが、留三郎だけはまだショックから立ち直れず、小平太に引きずられたままだった。
「おい、留三郎はどうした?」
いつもならバレーボールのような身体を動かす事に意欲的な留三郎に、それが全く感じられない事に文次郎が気づく。
「あぁ、留三郎は伊作に悩み相談されない事に落ち込んでいるのだ」
それを聞いた仙蔵は小さく短い息を吐く。
「伊作、留三郎に何を言った?」
「そんなたいした事言ってないよ。仙蔵に話をするとスッキリするって話したけど…」
「何故それを言う?」
「だって聞かれたから。でも、僕達親友だしこればかりは仕方ないじゃないか」
そう伊作は満面の笑みを浮かべ言うのだが、仙蔵はそれを聞いて頭を抱え、文次郎は固まっていた。
勿論その話は留三郎にも届いていて、伊作の言葉に更にショックを受けたのが見て取れる。
「なんだ、留三郎の勘違いか」
と小平太。
『小平太っ!』
仙蔵と文次郎が声を揃えて、叫ぶような声をあげ、長次は小平太の脳天にゴチンと重たい一発をお見舞いした。
伊作と小平太に追い打ちをかけられ、留三郎は既に虫の息だ。
すると、文次郎は留三郎と肩を組む。
「留三郎、走るか…」
いつも攻撃的な文次郎の手が、この日は優しく感じられた。
「………お、おう」
そう小さく返事をする留三郎の目にはうっすらと涙が滲む。
「いくぞ、留三郎!ギンギーンッ!」
文次郎が走り出すと、留三郎もそれについて『ギンギーン』と走り出す。
いつもなら絶対に有り得ない事なのに、今日だけは二人の声がピタリと揃っていた。
その姿を見た伊作は、
「二人とも元気だなぁ~」
と、呑気に笑っていた。
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