蜜柑 ハロウィン(シンジャ+アリババ) 忍者ブログ

蜜柑

杉の運営する小説ブログサイトです。食伊とシンジャを愛する杉の妄想吐き出しの場。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ハロウィン(シンジャ+アリババ)

なんたかいつ更新出来るかわからないので更新。

ハロウィンネタ。
シンジャだけど、最初はアリババとジャーファルって感じです。

あと、このスマホで作ったものがちゃんと更新出来るか試し。


お話はこちらからから↓↓


『お菓子をくれないとイタズラするぞー』


国中で子供達が顔にペイントをしたり、隠したり、仮装をして大人達にお菓子をねだっていた。
大人達はそれを笑顔で聞き、お菓子をねだりに来た子供に小さなキャンディーを渡す。
それが繰り返し行われていた。
市街地に買物に出た、アラジン、アリババ、モルジアナの三人は驚いた。
これが何か聞きたくて三人が宮殿に戻ると、ヤムライハ、シャルルカン、マスルールが三人の帰りを待つように入口に立っている。
「おせーよ、アリババ」
「三人が帰って来るのを待ってたのよ」
マスルールは何も言わずに頷き、彼も三人を待っていたようだ。
「何かあったんですか、師匠?」
「そうだよ、ヤムさん。僕達を待っていたって…?」
修行の時間にはまだ早い。今はまだ自由時間だ。そんな時にワザワザ呼ばれるなんて、きっと何かあったに違いない。
だが、三人には鬼気迫った様子はなく、何だか楽しそうな空気を醸し出していた。
「ほら、これ付けろよ」
「えっ?一体なんですか!?」
シャルルカンが先ずアリババの顔に仮面を押し付けた。
何かと思えば、アラジンにはヤムライハから真っ黒な魔導師の衣装、モルジアナにはマスルールからよくわからない獣の被り物が渡されていた。
「ほら、お前らも言って来い!」
何がなんだかわからない三人は、師匠達に視線を向ける。
「どうした?」
「いや、だからこれは一体…?」
アリババがそう聞くと、師匠達は驚いた表情を見せるがすぐにその意味がわかったようで、ヤムライハが説亜を始めた。
「今日はハロウィンと言ってね、シンドリアではお祭なのよ。子供達が仮装をして大人達にお菓子を貰うの。市街地でもそうだったでしょう?」
「でも、ヤムさん。このお祭には何の意味があるんだい?」
アラジンが聞くとヤムライハの動きが止まる。マスルールは相変わらずだが、シャルルカンはヤムライハと顔を見合わせて考えていた。
「これ王様がやるって言い出したから、俺たちも詳しい事は知らねーけど、どっかの国の祭って言ってた気が…。ここにいる連中は皆祭り好きだから騒げればいいんだよ。で、今日は子供が騒ぐ祭りっつー事で、お前らも行って来いよ!」
そう言われ三人は送り出された。
するとアラジンは女性中心に声をかけ、キャンディーを貰っているにもかかわらず、胸を揉みイタズラをしている。
モルジアナに関しては皆が寄ってきてキャンディーをあげている。マスルールから渡された獣の被り物はかなり目立ち、どんどん人が群がってきた。
お祭好きのシンドリア国民は祭り事にはいつも全力だ。
その様子をアリババは少し離れた所から眺めている。視界が悪いから仮面を外し、はしゃぐアラジンと困りながらも嬉しそうにするモルジアナを見ながら深く息を吐いた。
今回は子供の祭りだとシャルルカンは言った。
でも、アリババは素直にそれを受け入れる事が出来なかったのだ。


(こんな子供扱い…)


自分が子供だと思われているのがアリババは嫌だった。
甘やかされるのが嫌なのだ。
誰にも頼らない男になりたい。
そして、自分の守りたい者達を守りたい。
こんな仮面を渡されているようでは、まだまだ一人前だとは思われていないのだ。
それが嫌で折角こんな仮面を渡されても、アリババは誰にも声をかける事はしなかった。
純粋に祭りを楽しむアラジンとモルジアナをぼーっと眺めていた。
きっと大人達に出会ってしまえば声をかけなくてはならなくなる。
でも、誰にも出会わなければそんな事をしなくて済むのだ。
アリババはアラジンとモルジアナから離れて、二人を眺められる位置に移動する。
祭り自体はとても楽しい事だから見ていたかったのだ。
それにアラジンとモルジアナが楽しそうにしている姿を見るのは、素直に嬉しい事だから。
「楽しそうだな~」
そうぼんやりと呟くと、
「それなら君も混ざればいいのに」
そう後ろから声がかけられた。
アリババはその声に驚いた。
気配もなければ足音もない。
でも、そうやって近づいてくるのは一人。
「ジャーファルさん…」
「はい、これどうぞ」
ジャーファルから渡されたのはキャンディー一つ。
それを受け取ったアリババは笑顔は作るものの、内心は複雑だった。
お菓子なんか貰うかと大人達を避けていたのに、こんなに 簡単に見つかってしまった。
「ありがとうございます…」
アリババはどこか不貞腐れているような、そんな表情を見せた。
そんなアリババを見てジャーファルは笑う。
「あまり嬉しそうじゃないですね。子供扱いは嫌ですか?」
「そんな事は……」
「実は私もなんです。子供扱いされるのが嫌で仕方がない」
そして、笑いながらジャーファルが出したのは袋に入った大量のキャンディーだった。
色とりどりのキャンディーはとても美味しそうで、アラジンやモルジアナが見たら喜びそうだと思う。
「……これは?」
「ヒナホホ殿から貰ったんですよ。彼からすれば私はいつまで経っても子供みたいで。こんなに大量に貰っても一人じゃ食べきれないのに」
とジャーファルは深くため息をつく。
気前のいいヒナホホの事だ。
遠慮するなー、と笑顔で手渡したに違いない。
それを断れずにこんな事になってしまったのだろう。
そう言ってジャーファルはキャンディーを一つ口の中に放り込み、後半分をアリババに手渡した。
「どうせここにいるなら半分手伝ってくれませんか?」
「いいですよ。でも他に誰か来たらどうするんですか?」
アリババはそれが心配だった。
ヒナホホに見つかれば、ジャーファルの持つキャンディーと同じ量が手渡されるに違いない。
それにアリババは太りやすいから、太れば剣の修行どころか走るところからやり直しだ。
「それなら大丈夫ですよ。私、いつもここに隠れてるんです」
ジャーファルはクスクスと笑いその場に座る。
アリババもジャーファルの横に座り、消費を手伝わなければならなくなったキャンディーに手を伸ばした。
それを口の中に放り込めば、甘いフルーツの味が広がる。
「あ、美味い」
「ふふっ、それならよかった」
そして二人はキャンディーを舐めながら、終業の大鐘が鳴るまでそこで時間を潰すのだった。


結局、あまり減らなかったキャンディーをジャーファルは持ち帰って来た。
アリババに半分渡したのに、それでも一人で食べるには多かった。
ため息が出る。
嫌ではないが毎年これをどうやって消化していくかを悩むのだ。
アリババはきっとアラジンとモルジアナに渡している筈だから、もう渡せないだろう。
今年は一人で食べながら、ピスティに渡そう。
そう結論を出して自室へと戻った。
仕事は溜まっているだろうが、今日は残業する気分にはどうしてもなれなかった。
少し仕事が気にはなるが、これ以上お菓子を増やす訳には行かないのだ。
ジャーファルが自室に入ろうとドアノブに手をかけると、部屋の中に気配を感じた。
でも、驚く今年ははない。
これも毎年の今年の事だ。
「また来てるんですか、シン」
部屋にはシンドバッドがいて、ジャーファルのベッドの上でくつろいでいた。
「この日になるとお前はどこかに消えてしまうじゃないか。ここにいれば絶対に会えるだろう?」
「そうですけど…」
ジャーファルはまた深いため息をついた。
ため息の理由はテーブルの上に大量の菓子が置いてあったからだ。
シンドバッドもジャーファルに菓子を持ってくる一人。
それもヒナホホ同様に大量だった。
「あ、ヒナホホに先越された」
「そうですね…」
「何怒ってんの?」
「別に怒ってませんよ。ただ、いつまで私を子供扱いするのかと思うだけです。もう大人になったと言うのに…。それにお菓子ばかりこんなに食べ切れませんよ」
そう言いながらジャーファルはキャンディーをまた口の中に入れた。
とにかく食べて減らすことに今は一生懸命だった。せっかく貰ったものだから捨てたくないのだ。
「じゃあ、俺も手伝うよ」
「本当ですか?」
「あぁ」
そう言ってシンドバッドはジャーファルに手招きをする。
口の中でキャンディーをコロコロ転がしながら、ジャーファルはシンドバッドの前に立った。すると、シンドバッドはポンポンと自分の太腿を叩き、ジャーファルに座れと言うのだ。
ジャーファルは言われた通りシンドバッドの膝の上に座った。
椅子に座るように座ったのだが、それはシンドバッドの思う座り方ではなかったようで、ジャーファルはまたすぐに立たせられてしまった。
何と無くこうではないんだろうな、と思ったのにそうしなかったのは、ろくな事をしないだろいと思ったからだ。
でも、違うと言われてしまえばそうするしかなくて、ジャーファルは向かい合わせに、シンドバッドの膝を跨いで座る。
「これでいいですか?」
「うん」
シンドバッドはジャーファルの腰に腕を絡ませ、引き寄せてくる。
それから顔を寄せてきたからキスをする気なのがわかって、ジャーファルは黙って目を閉じて唇を重ね合わせた。
するとすぐにシンドバッドの舌がジャーファルの唇を割って入り、キャンディーを転がし始めた。
「……ん……ふっ…」
心地よいキスだ。
とても甘くて、ブドウ味のキス。
このまま溶けてしまいそうに思える位、甘くて気持ちいいキスだった。
離れるのが嫌で、ジャーファルはシンドバッドの背に腕を回すのだが、もう終わりだと背中を叩かれ、仕方なく唇を離す。
その不満が表情に現れたのか、ジャーファルの顔を見るなり、シンドバッドはククッと笑った。
「何がおかしいんですか?」
「ん?珍しく不満そうな顔してるからさ。そんなに良かったか?」
そう聞かれても素直に答えられないのがジャーファルで、ふいっと顔を背けて頬を赤く染めているだけだった。
「でも、俺も嫌いじゃないよ。こういう甘いキスは。でもクセになりそうで…」
シンドバッドの言葉を待たずに、今度はジャーファルからキスをする。
そうすればシンドバッドは応えてくれるし、抱き締めてくれる。


いつも嫌だったハロウィンも、こんな風に甘くてとろけるようなキスが出来るのなら…。


「シン、ハロウィンもいいものですね」


ジャーファルはそう言って、柔らかな笑みを浮かべるのだった。

拍手

PR
  

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 

主張したいっ!!

ラスク部

ラスク部

Web clap

拍手はこちら

ありがとうございます!(><)

拍手コメントの返信は、雑記にて書かせていただきます。


もし何かあった場合はこちらにお願いします。
oremen●hotmail.com(←●を@に変更してください)

検索/サーチサイト

ブログ内検索

カウンター

アクセス解析

Copyright ©  -- 蜜柑 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / material by DragonArtz Desighns / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]