蜜柑
杉の運営する小説ブログサイトです。食伊とシンジャを愛する杉の妄想吐き出しの場。
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けまい35(用具+保健 年越し)
年越し話できたーーー!
冬休み中なのに何で家に帰ってないの?とか気にしないでください。
用具と保健のわちゃわちゃしたのが書きたかったんです。
それではお話はこちらから~↓↓
冬休み中なのに何で家に帰ってないの?とか気にしないでください。
用具と保健のわちゃわちゃしたのが書きたかったんです。
それではお話はこちらから~↓↓
もうすぐ、年が明ける。
大晦日は不運にも医務室で薬を部屋中にバラまいてしまい、保健委員全員で必死に片付けをしていた。
医務室で年明けをするのは止めよう、なんて言ってはいたけれど、薬棚ごと倒れるという、年末最後の不運に半ば諦めていた。
保健委員全員がこれから新しい年が始まるというのに、全員が暗い顔をしている。
まだまだ終わりの見えない作業に全員が黙々と作業を続ける中、数馬が口を開く。
「もうすぐ年が明けちゃいますね」
「そうだねぇ…」
伊作は数馬に笑顔を向けるのだが、その顔は疲れ切っていた。
薬棚が倒れる前、全員でこの薬棚の整理をしていたのだ。その作業が終わろうとしていた所で、棚が倒れるという大事件が起こった。
「一年はもう魂抜けてますよ…」
左近は部屋中に散らばった薬を集めながら、薬棚の横にいる伊作と数馬の前にちょこんと座った。
だが、そういう左近もかなり眠そうにして、目をこすりながら必死に欠伸を我慢しているようだった。
一年生の乱太郎と伏木蔵は部屋の隅に並んで倒れている。
「あぁ、寝ちゃってるね」
伊作は仕方がないと、もう起きそうもない二人に布団をかけてやった。
「僕達も少し休もうか」
有り難い伊作の言葉に数馬と左近は甘え、三人で火鉢の周りに集まり一息ついた。
伊作の煎れた身体にいいと言うあまり美味くない薬草茶で喉を潤し、休息をとっていると医務室の戸が勢いよく開いた。
「よおっ!」
そう言って入ってきたのは留三郎だった。右にしんべヱ、左に平太を抱え、その後ろについて来た作兵衛は喜三太を背負っている。
「どうしたんだっ!?」
「あぁ、補修作業に疲れて寝ちまったんだ。それで、休憩にここに来たんだよ。寒い用具倉庫で年明けってのもな」
留三郎と作兵衛は寝ている一年生三人を、乱太郎と伏木蔵の横に寝かせれば、伊作がまた布団をかけてひとまず落ちついた。
「お疲れさん。用具も大変だな」
「うちは一年が多いからさ。でも作業は全部終わったぜー。保健は……まだだよな…」
「……うん」
数馬は自分達が飲んでいる薬草茶を煎れながら、作兵衛とそんな会話をしながら疲れ果てた表情を見せている。
「留三郎もお疲れ様」
「あぁ、お前もな」
冷えた身体に熱いお茶を流し込み、留三郎はほぅっと息を吐いた。
お茶が全員に渡った所で、薬草の散らばる部屋に今起きている五人で火鉢を囲む。
けれど、眠気に耐えられなかった左近が、伊作に寄りかかって眠ってしまったのだ。
火鉢と伊作から伝わる温もりが心地よかったのだろう。
「数馬、悪いけど布団持ってきてくれ」
「はい」
伊作は寝ている左近を膝枕すると、数馬の持ってきた布団をかけてやる。
「川西も寝たのか?」
「うん。左近は昼間からずっと頑張っていたからね」
膝枕ですやすやと気持ちよさそうに眠る左近の頭を、伊作は優しく撫でていた。
忍術学園は今、冬休みに入り皆が家に帰る中、いくつかの委員会がまだ残っていた。今年の作業を出来るだけ来年に持ち越さない為にと、頑張っているのだ。本当は大晦日の昼間に作業を終わらせる筈が、保健と用具だけは作業が終わらず医務室で年越しする事が決定した。
「お前達には悪い事したな。家に帰りたかっただろ?」
「確かに帰りたかったですけど、先輩達と年越しするのも楽しいです。それに、今年は数馬もいるし、なっ!」
「なっ!」
作兵衛と数馬は互いに笑い肩を組んで、今の時間を楽しんでいた。
留三郎は作兵衛と数馬の頭を少し強くぐしゃぐしゃと撫で、戸を開けて空を眺めて月や星の位置を確認した。
そして、留三郎は火鉢の周りに集まる伊作、作兵衛、数馬に向き直り、
「あけましておめでとう」
と、満面の笑みを浮かべた。
すると三人は顔を見合わせ、
「あけましておめでとう」
と言う伊作に続いて、作兵衛と数馬が、
『あけましておめでとうございます』
と、伊作と留三郎に頭を下げた。
年明け最初の挨拶を全員で済ませてから、四人はまた薬草茶を飲みながら身体を温める。
留三郎は茶を飲みながら、作兵衛の頭をポンと叩いた。
「これ飲み終わったら保健委員の手伝いするぞー」
「あ、はいっ!」
作兵衛は何の躊躇いもなく答えた。
「二人とも、本当にいいのか?」
「あぁ。休憩させてもらったし、身体もあったまったしな」
「じゃあ頼むよ。数馬は作兵衛に教えてあげて」
「わかりました!」
張り切る数馬は早速作兵衛に教えながら、散らばった薬を楽しそうに仕分けしていた。伊作は左近がいるからあまり動けなくて、その代わりに留三郎が薬を集めて二人で仕分けをする。
留三郎と伊作は仕分けをしながら、作兵衛と数馬に気づかれないようにそっと手を重ね合わせて、
『今年もよろしく』
と目を合わせて笑い合うのだった。
大晦日は不運にも医務室で薬を部屋中にバラまいてしまい、保健委員全員で必死に片付けをしていた。
医務室で年明けをするのは止めよう、なんて言ってはいたけれど、薬棚ごと倒れるという、年末最後の不運に半ば諦めていた。
保健委員全員がこれから新しい年が始まるというのに、全員が暗い顔をしている。
まだまだ終わりの見えない作業に全員が黙々と作業を続ける中、数馬が口を開く。
「もうすぐ年が明けちゃいますね」
「そうだねぇ…」
伊作は数馬に笑顔を向けるのだが、その顔は疲れ切っていた。
薬棚が倒れる前、全員でこの薬棚の整理をしていたのだ。その作業が終わろうとしていた所で、棚が倒れるという大事件が起こった。
「一年はもう魂抜けてますよ…」
左近は部屋中に散らばった薬を集めながら、薬棚の横にいる伊作と数馬の前にちょこんと座った。
だが、そういう左近もかなり眠そうにして、目をこすりながら必死に欠伸を我慢しているようだった。
一年生の乱太郎と伏木蔵は部屋の隅に並んで倒れている。
「あぁ、寝ちゃってるね」
伊作は仕方がないと、もう起きそうもない二人に布団をかけてやった。
「僕達も少し休もうか」
有り難い伊作の言葉に数馬と左近は甘え、三人で火鉢の周りに集まり一息ついた。
伊作の煎れた身体にいいと言うあまり美味くない薬草茶で喉を潤し、休息をとっていると医務室の戸が勢いよく開いた。
「よおっ!」
そう言って入ってきたのは留三郎だった。右にしんべヱ、左に平太を抱え、その後ろについて来た作兵衛は喜三太を背負っている。
「どうしたんだっ!?」
「あぁ、補修作業に疲れて寝ちまったんだ。それで、休憩にここに来たんだよ。寒い用具倉庫で年明けってのもな」
留三郎と作兵衛は寝ている一年生三人を、乱太郎と伏木蔵の横に寝かせれば、伊作がまた布団をかけてひとまず落ちついた。
「お疲れさん。用具も大変だな」
「うちは一年が多いからさ。でも作業は全部終わったぜー。保健は……まだだよな…」
「……うん」
数馬は自分達が飲んでいる薬草茶を煎れながら、作兵衛とそんな会話をしながら疲れ果てた表情を見せている。
「留三郎もお疲れ様」
「あぁ、お前もな」
冷えた身体に熱いお茶を流し込み、留三郎はほぅっと息を吐いた。
お茶が全員に渡った所で、薬草の散らばる部屋に今起きている五人で火鉢を囲む。
けれど、眠気に耐えられなかった左近が、伊作に寄りかかって眠ってしまったのだ。
火鉢と伊作から伝わる温もりが心地よかったのだろう。
「数馬、悪いけど布団持ってきてくれ」
「はい」
伊作は寝ている左近を膝枕すると、数馬の持ってきた布団をかけてやる。
「川西も寝たのか?」
「うん。左近は昼間からずっと頑張っていたからね」
膝枕ですやすやと気持ちよさそうに眠る左近の頭を、伊作は優しく撫でていた。
忍術学園は今、冬休みに入り皆が家に帰る中、いくつかの委員会がまだ残っていた。今年の作業を出来るだけ来年に持ち越さない為にと、頑張っているのだ。本当は大晦日の昼間に作業を終わらせる筈が、保健と用具だけは作業が終わらず医務室で年越しする事が決定した。
「お前達には悪い事したな。家に帰りたかっただろ?」
「確かに帰りたかったですけど、先輩達と年越しするのも楽しいです。それに、今年は数馬もいるし、なっ!」
「なっ!」
作兵衛と数馬は互いに笑い肩を組んで、今の時間を楽しんでいた。
留三郎は作兵衛と数馬の頭を少し強くぐしゃぐしゃと撫で、戸を開けて空を眺めて月や星の位置を確認した。
そして、留三郎は火鉢の周りに集まる伊作、作兵衛、数馬に向き直り、
「あけましておめでとう」
と、満面の笑みを浮かべた。
すると三人は顔を見合わせ、
「あけましておめでとう」
と言う伊作に続いて、作兵衛と数馬が、
『あけましておめでとうございます』
と、伊作と留三郎に頭を下げた。
年明け最初の挨拶を全員で済ませてから、四人はまた薬草茶を飲みながら身体を温める。
留三郎は茶を飲みながら、作兵衛の頭をポンと叩いた。
「これ飲み終わったら保健委員の手伝いするぞー」
「あ、はいっ!」
作兵衛は何の躊躇いもなく答えた。
「二人とも、本当にいいのか?」
「あぁ。休憩させてもらったし、身体もあったまったしな」
「じゃあ頼むよ。数馬は作兵衛に教えてあげて」
「わかりました!」
張り切る数馬は早速作兵衛に教えながら、散らばった薬を楽しそうに仕分けしていた。伊作は左近がいるからあまり動けなくて、その代わりに留三郎が薬を集めて二人で仕分けをする。
留三郎と伊作は仕分けをしながら、作兵衛と数馬に気づかれないようにそっと手を重ね合わせて、
『今年もよろしく』
と目を合わせて笑い合うのだった。
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