蜜柑
杉の運営する小説ブログサイトです。食伊とシンジャを愛する杉の妄想吐き出しの場。
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けまい11
前回書いた、けまい10で書きたかった話と別物になってしまったのでもう一度書いてみました。
でもやっぱりサイト用の短いものでは書ききれず、6月に出そうと思っている本の内容にぶっこんでみた。
6月の本の内容は留さんの怪我した時の話です。
こっちはその後。
うーん・・・
基本的に長編はオフと決めているのでオンではこれが精一杯かなぁ。きちっと書くには本になる位書きたい所ですが、私が書き出すと1ヶ月以上かかるうえ、プロットというものが存在しないでいきなりどどーんと書き出すのでつじつま合わせに必死であります。
連載にすると途中で書けなくなる事があるので最悪の結果に終わります。
ではお話はこちらから↓↓
でもやっぱりサイト用の短いものでは書ききれず、6月に出そうと思っている本の内容にぶっこんでみた。
6月の本の内容は留さんの怪我した時の話です。
こっちはその後。
うーん・・・
基本的に長編はオフと決めているのでオンではこれが精一杯かなぁ。きちっと書くには本になる位書きたい所ですが、私が書き出すと1ヶ月以上かかるうえ、プロットというものが存在しないでいきなりどどーんと書き出すのでつじつま合わせに必死であります。
連載にすると途中で書けなくなる事があるので最悪の結果に終わります。
ではお話はこちらから↓↓
留三郎の背中には未だ消えない傷痕がある。
傷を負った時、伊作はどうする事も出来ず、ただ流れていく血を、血の気が引いていく留三郎を見ている事しか出来なかった。
傷の手当てなんて慣れている筈だった。
保健委員にずっと所属していたから学園でも、重傷を負った生徒の手当てに携わる事も多い。戦場での演習では負傷者が山のように転がっている。
いつも放っておけなくて手持ちの薬や包帯、それでも足りなければ自分の衣服でも何でも使って手当てをした。
でも、留三郎が目の前で負傷したその時はどうしても上手く手当てが出来なくて、完治したあの時の傷が今も深く残ってしまった。
「……さく………伊作っ!」
「……え?あ、あぁ、何?」
「何じゃねぇ。手当てするって言ったのお前だろ?」
「そうだった、ごめん」
今、伊作は部屋で留三郎の傷の手当てをしていた。
その傷はどうやら自主トレ中に腕を擦って出来たものらしい。
本人も気づいていなかったらしく、服が汚れたと部屋で着替えていた時にその傷に伊作が気づき、手当てをすると申し出たのだ。
「なぁ、今何考えてた?」
「別に、たいした事じゃないよ」
伊作はごまかすように笑って、留三郎の傷に薬を塗った。
留三郎は手当ての最中は何もいわず、ただ伊作を真っ直ぐ見ている。その目と目を合わせられなくて、伊作は傷口だけを見続けて包帯を巻いた。
ゆっくりと丁寧に包帯を巻いていく。
「伊作、何かあるならハッキリ言え。隠すなよ」
留三郎は伊作の手を強く握った。
伊作はその手をぎゅっと握り返して、その手を暫く眺めてゆっくりと息を吐いた。
「じゃあ、背中見せて…」
伊作がそう言うと留三郎は何も言わずに服を脱ぎ、そのまま背を向けた。
「これでいいのか?」
「うん」
伊作は留三郎の背にそっと触れて傷痕を指先でなぞると、今度はそこに唇を押し当てた。
もうこの傷は既に完治しているが、決して消える事のない傷痕を残している。
(消えたらいいのに…)
傷痕を見る度、伊作はそう思った。
この傷はもうかなり前のものだが、留三郎の背中に消えない傷痕を残したように、伊作の心にも消えない傷痕を残している。
自分の未熟さゆえ、留三郎にこんな傷を追わせてしまったのだ。
「お前、まだ気にしてんのか?」
「…………」
「前にも言ったが、これは俺が未熟だったからだ。お前のせいじゃねぇ」
「その言葉は何度も聞いたよ。女じゃないからこんな傷も気にならないんだろ?」
「わかってるじゃねぇかっ!つーかお前に気にされると俺が嫌なんだよ」
「……ごめん」
伊作は背中でそう呟いた。
何と言われようと忘れられないから――――――――
傷を負った時、伊作はどうする事も出来ず、ただ流れていく血を、血の気が引いていく留三郎を見ている事しか出来なかった。
傷の手当てなんて慣れている筈だった。
保健委員にずっと所属していたから学園でも、重傷を負った生徒の手当てに携わる事も多い。戦場での演習では負傷者が山のように転がっている。
いつも放っておけなくて手持ちの薬や包帯、それでも足りなければ自分の衣服でも何でも使って手当てをした。
でも、留三郎が目の前で負傷したその時はどうしても上手く手当てが出来なくて、完治したあの時の傷が今も深く残ってしまった。
「……さく………伊作っ!」
「……え?あ、あぁ、何?」
「何じゃねぇ。手当てするって言ったのお前だろ?」
「そうだった、ごめん」
今、伊作は部屋で留三郎の傷の手当てをしていた。
その傷はどうやら自主トレ中に腕を擦って出来たものらしい。
本人も気づいていなかったらしく、服が汚れたと部屋で着替えていた時にその傷に伊作が気づき、手当てをすると申し出たのだ。
「なぁ、今何考えてた?」
「別に、たいした事じゃないよ」
伊作はごまかすように笑って、留三郎の傷に薬を塗った。
留三郎は手当ての最中は何もいわず、ただ伊作を真っ直ぐ見ている。その目と目を合わせられなくて、伊作は傷口だけを見続けて包帯を巻いた。
ゆっくりと丁寧に包帯を巻いていく。
「伊作、何かあるならハッキリ言え。隠すなよ」
留三郎は伊作の手を強く握った。
伊作はその手をぎゅっと握り返して、その手を暫く眺めてゆっくりと息を吐いた。
「じゃあ、背中見せて…」
伊作がそう言うと留三郎は何も言わずに服を脱ぎ、そのまま背を向けた。
「これでいいのか?」
「うん」
伊作は留三郎の背にそっと触れて傷痕を指先でなぞると、今度はそこに唇を押し当てた。
もうこの傷は既に完治しているが、決して消える事のない傷痕を残している。
(消えたらいいのに…)
傷痕を見る度、伊作はそう思った。
この傷はもうかなり前のものだが、留三郎の背中に消えない傷痕を残したように、伊作の心にも消えない傷痕を残している。
自分の未熟さゆえ、留三郎にこんな傷を追わせてしまったのだ。
「お前、まだ気にしてんのか?」
「…………」
「前にも言ったが、これは俺が未熟だったからだ。お前のせいじゃねぇ」
「その言葉は何度も聞いたよ。女じゃないからこんな傷も気にならないんだろ?」
「わかってるじゃねぇかっ!つーかお前に気にされると俺が嫌なんだよ」
「……ごめん」
伊作は背中でそう呟いた。
何と言われようと忘れられないから――――――――
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