蜜柑
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けまい34
高校生以下の方はご遠慮願います。
とりあえず、二人が四年生の時の話です。
色がどうのとかそういう感じの。
ではでは、お話はこちらから↓↓
それはまだ四年生の時。
この頃から色の授業が入ってくる。
今まで身体を鍛える事ばかりしてきた留三郎にとって、この授業は未知の世界だった。
自分にはそんなものは必要ない、と思っていたけれど忍務を成功させる為にどうしてもそれが必要になる事もあるという。
嗜みというやつだ。
(嗜みか・・・)
けれど初めて聞く話に留三郎の顔は赤面するし、余計な所も反応する。
授業中だというのにこんなふうに反応してしまう事が恥ずかしかった。それもあって顔も真っ赤に染まる。
とにかく少しでも悟られないように自分が興奮している事を隠したくて、教科書で顔を覆っているのだが、それは隣にいる伊作にはどうやっても知られてしまう。
「大丈夫?」
伊作が小声で声をかけてきた。
「大丈夫だよ。お前はちゃんと前向いてろよ」
「うん・・・」
心配そうにしている伊作の表情はいつもと何も変わらない。
色の授業は今日から始まった。伊作もこの授業を受けるのは今日が初めての筈なのに、何も変わらないのだ。
周りを見ると、留三郎のように顔を赤くする者、話に興味を持ち過ぎて興奮する者と様々だが、伊作だけは何の反応も示さない。
授業が終わっても留三郎の横を歩き、顔の覗いて『大丈夫?』と聞いてくる。
「大丈夫だって」
留三郎は急いで部屋に戻る。
本当は厠で処理をしたいのだけど、誰がいつ来るかもわからない昼間の厠でそんな事が出来る訳もなかった。それに部屋には伊作がいる。
いくら伊作でもそれをするのは恥ずかしい。
(気合いでやり過ごすしかねぇか・・・)
留三郎は深いため息をつく。
こうなってしまったものは仕方がないと半ば諦めて部屋に入る。勿論、伊作も一緒にだ。
唯一の救いはこの部屋に衝立がある事。
これがなかったらたまったものではない。
留三郎は衝立に背を向けて横になる。
思わず振れて楽になりたい衝動にかられるのを必死に我慢した。
「留三郎、本当に大丈夫?」
衝立の向こうから伊作が声をかけてきた。
「だから大丈夫だってっ!そういうお前はどうなんだよ?」
声のする方に顔を向けると、伊作は衝立の上から顔を覗かせていた。
「僕は大丈夫だけど・・・。厠は?」
「いつ誰が来るかわからない厠でそれは無理だろ?」
「そっか」
「だから放っておけよ」
相手をしているのが嫌でついつい留三郎の口調が強くなる。
「それなら僕が・・処理してあげる。さっきの授業の練習もかねて。初めてだから上手く出来るかわからないけど・・・」
「は?・・・っておいっ!」
伊作は留三郎の前に座り、勃ちあがったところを優しくさすった。
「触わんなっ!」
「何で?だってこんなになってるし、辛いでしょ?」
「ふざけんなっ!」
「ふざけてないよ」
目を見れば伊作がふざけてない事がわかる。だからわからないのだ。
こんな事をしようとする理由が。
留三郎は顔を近づけてくる伊作を押し退けるのだが、撫でられると身体がびくんと跳ね、力が抜けた。
「・・・い・・さく・・・っ・・」
力が入らない。押し退けてもすぐ力が抜けてしまうから、普段なら絶対に力で負ける事がないのに今は完全に押し負けていた。
そして、袴も褌も取られてさっきよりも更に反応したモノが露わになる。
「見んなっ!」
「やだ」
すると、伊作は何の躊躇もなく勃地上がったモノをくわえた。
これが上手いのか下手なのか、そんな事は留三郎にはわからない。
でも、こうされているというだけで興奮した。
「・・・ぅ・・あっ・・!」
思わず声が出てとっさに口を手で押さえて、チラリと伊作に視線を向けると目が合った。
死ぬほど恥ずかしい。
こんな声今まで出した事などないし、聞かれている。
自分でするのとでは感じ方が全然違って、興奮もあるからなのかかなり高揚していた。
でも、やはり伊作も始めててたまに歯が当たる。
「伊作、歯立てんな・・・」
「ん・・」
伊作はくわえるのを止めて留三郎を見て、暫く考えた後に、今度はくわえるのではなく先端や裏側を丁寧に舐め始めた。
(くそっ)
気持ちが良かった。
自分がこんなふうになるなんて想像もしていなかった。
でも、凄く気持ちよくて流されそうになるのだ。
それでもこの状態で出してしまうのだけは避けようと、留三郎は伊作の頭を強く押した。
「もう、・・いいっ!」
でも、伊作はそれでも止めなくて。一度留三郎と目を合わせるのだけど、完全に無視だ。
「伊作っ!・・・も・・出るっ!」
一度、大きく身体が跳ねて伊作の顔に欲を吐き出した。
「あっ・・・」
吐き出された欲。伊作は暫くぼーっとしてから自分に掛かった欲を手で拭った。
「ごめんっ!大丈夫か?」
すぐに頭巾を外し、留三郎は伊作の顔を拭いた。
「うん、大丈夫」
そして、顔や髪を丁寧に拭く留三郎の手を止め、伊作は真っ直ぐ目を向ける。
「ねぇ、気持ちよかった?」
留三郎の手を強く握り、そう聞いた。
その問いに答える事に迷いがあったけれど・・・。
「気持ち・・よかった」
「なら良かった」
伊作は少しだけ頬を赤く染め笑っていた。
(良かったって何だよ?)
練習だって言っていたのに、伊作の言動は留三郎を喜ばせる為にやったかのように聞こえるのだ。
「なぁ、伊作」
「何?」
何でこんな事をしたのか。
練習だからってこんな事を今する必要があるのか。
留三郎はその理由を聞いてみたかった。
何故、こんな事したんだ?
でも・・・
「いや、やっぱり何でもねぇ」
「何それ」
「それより、お前風呂行った方がいいんじゃないのか?髪とかべとべとしてるし」
「・・・いつ何処で誰に会うかわからないのに行けるかな・・・」
伊作は『ははは・・・』と乾いた笑いを浮かべた。
これではさっきの留三郎と逆だ。
向かう場所は違えど、誰とも会えないという最悪の事態に陥っていた。
「頭巾被れば大丈夫だってっ!こうやって前髪中に入れれば・・・」
留三郎は綺麗に髪を拭いた後、もう一枚頭巾を出して伊作に被せた。違和感はあるが前髪を全部中に入れる。
不格好だがこうしなければ隠すことは出来ないのだ。
でも、この姿を見られれば、確実に誰かに理由を聞かれるだろう。
伊作が言いだしてこうなってしまったけれど、半分は自分のせいだから仕方がない。
「うぅ、ごめん」
「別にいいよ。半分は俺のせいだし、一緒に風呂も行くからさ」
「うん。ありがとー」
伊作はそう言って留三郎の手を握って笑うのだった。

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