蜜柑
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現パロ8(大人)ハロウィン
もう短いですが、話をアップしました。
急きょ携帯で作ってみた。
室町で考えられなかったので、現パロの方で。
いちゃいちゃとか全然してない。寧ろ喧嘩したって感じになってしまったんですが、きっと朝になったら淋しくなって伊作の方から食満さんのとこに行くに違いないっ!
うん。そう信じてる。
家に二人なのに一人はきっと嫌なはずっ!
そんな訳でお話はこちらから↓↓
「お菓子をくれないと悪戯するよ」
仕事後、風呂上がりのビールを飲み、ソファーでくつろいでいる留三郎に伊作はそう言った。
「それで?」
留三郎はテレビを付けニュースを見ながら素っ気なく答える。
「だーかーらー、お菓子をくれないとイタ…むっ」
さっきと同じ台詞を言おうとして、伊作の唇は留三郎につままれ塞がれる。
だが、伊作がこんな台詞を言うのには理由があった。
今日はハロウィンなのだ。
「お菓子ならもう食っただろ。ほら、その皿の上に乗ってたのは何だよ」
テーブルの上には皿とフォーク、ティーカップが置いてある。
皿には何も乗ってはいないけれどチョコレートクリームが残り、ティーカップには甘ったるいコーヒーが半分残っていた。
留三郎はどうせお菓子を催促されると思って、新作ケーキを既に用意していたのだ。
けれど伊作は『何だったかなー』などと言って誤魔化している。
「太るぞ」
「今日一日位大丈夫だって!」
「今日一日の話じゃねぇだろ、お前の場合…。ほら、ここら辺ちょっと肉が付いたんじゃないのか?」
留三郎は伊作のシャツを捲り、腹の辺りをまじまじと見る。
「そ、そんな事ないよっ!」
伊作は顔を真っ赤にしてめくられたシャツを下ろす。
「ホントにそう思ってんのか?」
留三郎はワザと深い息をついてみせた。
実際、伊作の体型は変わっていない。しょっちゅう触っている身体だから、伊作よりも自分の方がよく知っている。
伊作は病院勤めで通常勤務の時もあれば夜勤もある。
その上、日頃からかなりハードなスケジュールで働く事が多いのだ。
伊作は仕事が終わるとかなりの確率で甘いものを食べているが、それでも太らないのは体質もあるだろうけれど、職場が関係しているのかもしれない。
自分が太らない事を知っているからなのか、普段から仕事後はケーキを食べる事が多いのだけれど、やはり太る事には多少抵抗があるらしい。
最近、伊作が風呂上がりに体重計に乗る所を留三郎は偶然見てしまったのだ。
伊作は絶対に体重を気にしている。
そう留三郎は確信しているのだ。
「……僕、太った?」
そう聞いてくる伊作の表情からは、深刻さが伝わってくる。
けれど、そんな姿がまた可愛くて仕方がなかった。
「そうだなー。ここら辺とかここら辺とか…?」
なんて曖昧に腹、胸、尻を揉んだ。
だが、その曖昧さで伊作は薄々それが嘘だと気付き始めた。留三郎がこんなに曖昧な言い方をする。それが怪しかった。
「……ねぇ、もしかして嘘ついてない?」
「あぁ、嘘」
そう留三郎はサラリと言い、口の端を持ち上げて笑っている。
くくっと笑いを堪えながら肩を震わせていた。
「ちょっ、騙したのっ!?」
伊作は留三郎のシャツを引っ張りながら顔を赤くしていた。
恐らく、怒りでではなく恥ずかしさで伊作の顔は赤くなっているのだろう。
「悪い、何か可愛くて」
「可愛くてじゃないよっ!」
伊作は少し声を荒げて留三郎の上着を勢いよく捲り、乳首を思い切り抓って走って逃げたのだ。
逃げた先は寝室で、伊作はそこのドアを勢いよく閉めた。
「いってぇっ!何すんだよ!」
留三郎が寝室のドアに向かって文句を言うと、伊作はそこから顔を出し、
「悪戯っ!」
と、怒ってバタンと大きな音をたててドアを閉めた。
更にカシャンと鍵が閉まる音がする。
「悪戯って…お菓子はやったじゃねぇかよ…」
はぁ…と留三郎からまた深い溜め息が漏れた。
今夜はもう寝室には入れそうにない。
留三郎は諦めてそのままソファーで寝る事にする。
伊作が横にいなくて少し寒いけれど…。
「伊作、お休みー」
そう声をかけて留三郎は部屋の電気を消した。

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