蜜柑 現パロ7(大人) 忍者ブログ

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現パロ7(大人)

実家から帰ってきたので早速アップしてみた。
現パロはやっぱり楽しいっ!
でも、大人もいいけど高校生とかもいいっ!
書きたいなぁ~とかいろいろ妄想しつつ、とりあえず大人現パロを書く。


それでは続きはこちらから↓↓




この二人の関係が少し気になる。


そう作兵衛が思ったのは、彼がこの店のアルバイトに入ってから丁度二ヶ月経った頃だった。
気に入った店、尊敬出来るし頼れる店長。
店の雰囲気も好きだし、何より出されるコーヒーが美味い。料理も美味かった。
店長の留三郎は一通りの物は何でも作れるのだ。ケーキといったデザートの類まで一人で作ってしまう。
それを作兵衛はバイトのある日はまかないとして出してもらっていた。
作兵衛は現在実家暮らし。母親の作るご飯は不味くはないが、留三郎の出す料理と比べてしまうとどうしても差が出てしまう。
それに問題はコーヒーだ。
父親が朝飲んでいるが、スーパーで売ってるインスタントのものを飲んでいた。
今までは自分も何も気にせず飲んでいたものだけれど、一度店のコーヒーを飲んでしまうと、インスタントはもう飲む事が出来なかった。
こんな美味いものを提供できる留三郎に憧れていた。彼のいれるようなコーヒーをいつか自分でいれてみたいと作兵衛は思う。
そして現在、作兵衛はは一人暮らし資金を稼ぐ為にアルバイトに励んでいる最中だ。
そして、ゆくゆくはこの店の正社員として働きたいと思っているし、今は何も出来ないがいつか留三郎にコーヒーのいれ方を教えてもらいたいと思っている。
だから、作兵衛は殆ど休みなく働いていた。それは嫌々ではなく自分の意志でだ。
とてもやりがいがあって大好きな職場だから、働く事に不満は全くなかった。
それに今はお金も必要だから、休みなく仕事が出来るのは有り難い。
いつも、作兵衛は朝から入り、閉店まで働く。閉店まで働けばまかないとして留三郎の作る料理を食べる事が出来るし、コーヒーのいれ方や料理を教えてもらう時間となっていた。
とても楽しい時間だ。
だが、この店には閉店後にで訪れる事の出来る客が存在する。
それは作兵衛が働き始めて一週間経った時にそれが判明した。
その人は留三郎ととても仲がいい。
前に作兵衛が『close』のプレートを掛けようとした時に、声をかけられたのだ。
それはちょくちょく来る客の一人。ただ、その人が留三郎の知り合いだという事は作兵衛にもすぐにわかった。
その人が店に入ると、留三郎は絶対に顔を出し、声をかけるのだ。


『伊作』


彼はそう呼ばれている。
そんな彼が閉店後に訪れた。仕事帰りなのだろうか、少し表情に疲れが見える。
けれど今は閉店時間。
「あの、もう閉店なんですけど・・・」
作兵衛は伊作にそう声をかけた。
すると、少し困った表情で伊作は笑っている。帰る様子はないようだった。
「どうした?」
中から留三郎が顔を出し、作兵衛は今の状況を説明すると意外な答えが返ってくる。
「あぁ、そいつはいいんだ」
留三郎はぽんっと作兵衛の頭に手を置いた。
「はは、今日はご飯食べれないかと思って焦ったよ」
伊作はほっと一息。店に入ってカウンターの一番端に座った。
「ここで食えなかったらコンビニとかあるだろ?」
「それじゃ味気ないじゃないか。折角の僕の楽しみを奪わないでくれる?」
「いつも家で同じもん作ってるだろ」
「この店で食べるのがいいんだ。僕がそれ好きなの知ってて言う?」
話の感じから二人は一緒に住んでいるみたいだった。
「あの、食満さん・・・」
「あー、ワリィワリィ。で、何食う?」


(いや、そうじゃなくて・・・)


「僕は何でもいいよ」
伊作がそう口を挟む。
「お前には聞いてねぇ」
留三郎は伊作にでこぴんを一発お見舞いする。この様子を見るだけで、二人が本当に仲がいいのがわかった。
「いや、そうじゃなくて、二人とも仲いいんですね」
作兵衛が言うと二人は一度目を合わせて笑い合った。
「幼なじみなんだ。今は一緒に住んでて、飯担当は俺だからさ。伊作がこの時間に帰ってくるときはここで飯作ってんだ」
「そうなんですか」
「だから、今度こいつが閉店後に来ても店に入れてやってくれな」
「はい」


(あー、だからか)


この日、留三郎はデザートのケーキを一つ残していた。彼のデザートは女性に人気がある。いつもなら全部出してしまうのに、それをしなかった事が疑問だった。
だが、今思えば留三郎は伊作が来るのを知っていて残していたのだろう。
その後は三人で食事を取り、いつもならここで調理の仕方を教えてもらうのだけれど、何となくそれをせずに作兵衛は帰る事にした。
「食満さん、俺、今日はこれで失礼します」
「帰るのか?」
「はい。では、また明日」
作兵衛は二人に一礼して更衣室で着替えを済ませて帰路につく。
ここでいつものように調理の練習をしてもよかったのだけれど、二人の空気に何となく入れなかったのだ。
作兵衛は人見知りがある方ではないし、器用だから誰にでも話を合わせる事が出来る。
でも、何となくそれが出来なかった。
その理由はまだわからないけれど。

 

やっぱり少し違う。
確信がある訳でもないし、これは作兵衛のカンだ。
あれから、何度も伊作は閉店後に店に来ている。
話しやすくてとても優しい人。
食事をしながらいつも話をする。
けれど、三人の時は食事が終わると作兵衛はすぐに帰っていた。
何となくだが、留三郎の出す空気がいつもと違うのだ。
それは幼なじみというのもあるからなのか。
でも、それは伊作もそうで、留三郎の姿を見ている彼の目は幼なじみに向けるような目ではないように思えた。


それはまるで恋人同士のような・・・


「そんな訳ねぇっ!」
作兵衛は自分の頭をカシガシとかく。
確かに留三郎には女っ気はない。女といるより男友達とつるんでる感じで、今は店も軌道に乗ってきた。
それに朝から晩まで働いているし、遊んでいる暇などない筈だ。
けれど、それが伊作なら・・・。
そんな事を考えてしまう。
そして、一度そんな事を考えてしまうと頭から離れなかった。
明日は定休日。
作兵衛はポケットから携帯を取り出し電話をかける。
「もしもし、藤内?」
『何だよ、どした?』
「明日暇なら飲み行かねぇか?」
藤内は作兵衛の幼なじみ。彼は作兵衛の家から歩いて2、3分のところに住んでいる。
暇な日にはよく藤内と遊ぶ。
『別にいいけど、俺、給料日前で金ないけど』
「じゃあ家飲み。俺も金ねぇし。あと桃鉄やろうぜー」
『わかった、用意しとく。で、何の相談?』
藤内がそう話を振ってきた。
まだそんな事は何も言っていないのに、普通に電話をしただけでわかるものなのか。
でも、逆に作兵衛も藤内の声を聞くと何となく気持ちが落ちてるとかそいういのが伝わってくる。
やっぱりそれは付き合いが長いからわかるのだと思う。
「明日言う」
『わかった。じゃあ、明日な』
「おう」
作兵衛は電話を切った。

 

(藤内には何でもバレるよな)


そんな事を考えつつ、作兵衛はコンビニでビール一本とつまみを買って家に帰るのだった。


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