蜜柑 けまい9+こへいた 忍者ブログ

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けまい9+こへいた

前に仙様を出したので今度は小平太を出してみました。

何か書いてて思う。
私の書く留さんは本当に伊作さんの事好きだなーとか。
勿論、伊作さんも留さんの事好きですが、何だろう?

とにかく何かあるとくっついて解決しますね、この二人。


お話はこちらから↓



後ろから気配を消して近づき、何をするのかと思えば、髪の毛をぐしゃっとわしづかみにされた。
伊作と留三郎が並んで歩いてる所に、いきなり小平太に後ろからそうされたのだ。
振り返ってみると、小平太は二人の前で手を握ったり開いたりしている。
「何っ!?」
「一体何なんだよっ!?」
留三郎に関しては既に怒っていて、伊作がそれをまぁまぁと窘めた。
「私の髪は硬くてゴワゴワだが、伊作の髪は柔らかいな。留三郎の髪は硬くて私に近い感じだ」
小平太はそう言ってまた伊作の髪に触れた。
また何度も掴んだり離したりしながらその感触を楽しんでいる様だった。伊作も小平太の髪に触れて、『あ、本当だ』と言って納得している。
「小平太、もう仙蔵のは触ってみたか?直毛でサラサラなんだ」
「仙蔵のはまだだ。あと文次郎!」
「僕も文次郎のは触ったことないな。触ったら感想教えてよ」
「わかった!」
小平太は凄い勢いで走って行った。
だが、仙蔵と文次郎の髪に触れるのはかなり苦労するだろう。
文次郎は委員会に出ている時以外は、殆どの時間を鍛練に費やしている。
仙蔵はあまり自分の鍛練風景を見せる事はない。火薬の調合をしていれば、人目につかない所にいるのだ。
伊作が仙蔵に触れたのはたまたま風呂が一緒になった時で、真っすぐでサラサラな髪質が羨ましくて触れた。
伊作の髪は柔らかくて少し癖がある。
「ねぇ、留三郎。小平太はあの二人の髪を触れると思う?」
「さぁな」
留三郎は小平太に髪を触られてから何故か不機嫌で、伊作はその後ろをついていく。
 
(なんか拗ねてる?)
 
調度、食堂から長屋に帰る途中でその間はずっと無言のままだ。
「留三郎」
伊作は部屋に入り戸を閉めてから名を呼んだ。
「何だよ?」
「拗ねてるだろ?」
少しだけ摘んで髪を引っ張ると、留三郎は『イテッ』と声を上げて伊作の方を向いた。
「ちょっと嫌だったんだよ」
そう言って留三郎は伊作の髪に触れた。
「いつも触ってるのにじゃないか
「触ってるけど嫌なもんは嫌なんだよ」
留三郎は独占欲が強い所がある。
小平太はただ皆の髪に触れてその感触を確かめているだけで、留三郎もそれはわかっている筈なのに。
「小平太が髪に触れたからって何も変わらないよ」
伊作は留三郎の肩口に頭を預けた。
「そんな事すると触るぞ」
「いいよ、別に
すると、留三郎は伊作の髪を何度か撫でてから髪紐を解き、少し乱暴に髪を握りしめた。
っ」
「痛かったか?」
「ん、大丈夫」
髪が引っ張られて少し痛かった程度なのに、留三郎はそうやって心配しながら伊作の髪を、今度は優しく撫でる。
留三郎に撫でられるのは好きだ。
凄く心地好くてつい甘えてしまうのだ。
「留三郎、このまま少しだけ寝てもいい?」
そう聞く伊作だが既に目を閉じ、留三郎に身体を預けていた。
「どうせ駄目だって言っても寝るんだろ?」
「うん」
目を閉じながら伊作は笑い、留三郎もまた笑う。
髪を撫でると伊作が気持ち良さそうにするから、留三郎は何度も柔らかな髪を撫でた。
「やっぱり留三郎にこうされるの気持ちいい」
今日みたいに留三郎以外に髪を触れられたりするが、伊作はそれを嫌と感じないし、触れられて何かを感じる事がないのだ。
でも、留三郎だけは違った。
触れられるだけで嬉しいし気持ちいい。
 
特別なのだ。
 
そう伊作が思っている事を留三郎が気付いているかはわからないけれど
 
(僕がこうするのは留三郎だけだって、ちゃんとわかってるのかな?)
 
伊作は留三郎に顔を擦り寄せなから思う。
「伊作
留三郎は伊作の髪に顔を寄せ、小さく囁き名を呼んだ。
「俺だってヤキモチくらい焼くんだよ」
留三郎は伊作の顔を自分の胸に抱え込む様にして強く抱きしめた。顔は見えないけれど、きっと留三郎は顔を赤くしているだろう。
そんな所が可愛いと伊作は思う。
だから、
「留三郎~~」
伊作も強く力一杯抱きついた。
「ばっかお前、苦しいだろっ!」
「こうされるの嫌?」
「嫌じゃねぇ」
留三郎も伊作に負けじと強く抱きしめた。
お互い力一杯抱きしめあっているから苦しいけれど、それでも離れる事はなく、二人は顔を擦り寄せながら笑っていた。

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