蜜柑
杉の運営する小説ブログサイトです。食伊とシンジャを愛する杉の妄想吐き出しの場。
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けまい31
昨日は食満さんが膝枕してもらっていたので、今度は伊作さんがしてもらってます。
二人はお互いにこういうのやりあってるといいんだっ!
今日は僕ー、今日は俺ーみたいな感じで。
裸族になってごろんごろんするのだってもうどっちでもいいんだっ!
↑みたいなノリでいいと思う。
自分じゃ書けないけど、読むのは大好物です!
では短いですがお話はこちらから↓↓
留三郎が膝枕を催促してくる事もあれば、逆もある。
彼が本を読んでいる時は狙い目だった。
衝立から顔を出し、留三郎の様子を伺い、本を読んでいるようなら名を読んで一度振り向かせる。
「留三郎」
「何だ?」
留三郎は振り向く事なく視線は本に向けられ、返ってきたのは返事だけ。
わかっているのだ。
これから伊作が何をしようとしているのかを。
伊作はいつもこうやって名を呼んで、本から意識をそらし、身体を少しこちらに向けたら一気にそこに滑り込ませる。
そうやって強引に留三郎の膝を奪うのだ。
「留三郎ってばっ!」
「あーもうわかったよ」
留三郎は本の間に指を挟み、身体ごと伊作の方に向けた。
「いいの?」
「いいからこうしてんだろ?」
「じゃあ遠慮なく」
伊作は胡座をかいている留三郎の股に頭を乗せる。
そして、腰に腕を回した。
(あぁ、留三郎の匂いだ・・・)
とても近くに感じる彼の匂いに安心する。
「どうした?」
「どうもしないよ」
言葉通り何もない。
ただ、こうしている事に幸せを感じるからそうしているだけだ。
「ならいいけど」
留三郎は読んでいた本に栞を挟んで机に置くと、今度は伊作の髪を撫で始めた。
「本、読まなくていいのかい?」
「きりのいいところまで読んだからな」
「ふーん」
留三郎はいつもこうやって伊作の相手をする。
相手と言っても髪を撫でたり、身体に触れてきたり。
ただ、それだけの事でも伊作は嬉しかった。
こうやって触れ合う時間がどれだけ大事か、それを二人は知っているのだ。
忍術学園にいる以上、それなりの管理がなされている。
だが、実戦訓練がある以上、完全な安全など存在しない。
ここまでくるのに何人もの忍たまが命を落としている。
訓練中に命を落とす者、それ以外に流行病にかかる者、死因は様々だが学園にいる限り安全だという事は保証されてはいないのだ。
ただ、プロの忍者よりは少し安全だという事だけだった。
だから、二人は時間があるとこうやって触れ合っている。
いつ何が起こるかわからないから。
「伊作」
「何?」
「俺だってくっつきたいんだけど」
「今だってくっついてるじゃないか」
「それはそうなんだけどな」
留三郎は腰に回る伊作の手を無理矢理引きはがした。
力では留三郎には勝てなくて、伊作の抵抗も虚しく引きはがされて、そのまま膝の上に座らされる。
伊作は横向きで座っているがこれなら向き合えるし、抱き合う事もできた。
「いーさーくーーー」
今度は留三郎が伊作の身体を強く抱く。
「こうすれば二人でくっつけるだろ?」
「確かに」
伊作もまた留三郎の首に腕を回してくっつくのだけど。
これだと座っている位置が留三郎より高い伊作の方が彼を包み込む形で抱きしめる事になってしまう。
伊作はそれよりも安心感があるからなのか、包まれている方が好きだった。
こうやってゆっくりしている時は甘えたい。
きっと留三郎もそうなのかもしれないけれど。
「今日は僕を包み込んでよ」
「注文多いな」
「たまにはね」
「じゃあ・・・」
今度は伊作を膝ではなく床に座らせて後ろから強く抱きしめる。
「これだったら文句ないだろ?」
「ないよ」
伊作は頭を後ろに倒してすりっと留三郎の頬に自分の頬をすり付けた。
柔らかな髪が揺れ、それがくすぐったいのだけれど留三郎はこの髪が好きだ。
本当は身体の熱を感じながらそこに顔を埋めたいところだけど、今はこの柔らかな感触を感じながら留三郎はそこに顔を埋めていた。
その髪に顔を埋め、強く抱きしめれば伊作は嬉しそうに名を呼んできて、
「明日は僕がこうしてあげるね」
と告げる。
(明日ねぇ・・・)
明日の事なんてわからない。
それがわかってるのに、伊作はそれを口にする。
「そうだなー。じゃあ、また明日頼むよ」
そして、留三郎もわかっていて『明日』を口にした。
「うん」
伊作は嬉しそうに留三郎の手をぎゅっと握るのだった。

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