蜜柑
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シンジャ7
半分寝ながら書いたので、後から読んでみて何これ?って感じでした。
手直ししようと頑張ってはみたものの、ガンダムZZと遊戯王見てて全く集中できず。
MSと海馬に意識もってかれたよね!
集中せんとイカン!
それではお話はこちらから↓↓
ジャーファルはシンドリアの政務官であり、八人将だ。
シンドバッドに危険が及ぶような事があれば、彼の盾となるのは当然の事。
そうする事にシンドバッドは何も言わないし、ジャーファル自身も間違っているとは思わない。
だから、ジュダルが結界を破り、シンドバッドに宣戦布告をしに来た時も、真っ先に飛び出した。
そのせいで怪我をする事になったのだが、飛び出した事に後悔はなかった。
ただ、一方的にやられてしまったから、ジュダルへの怒りはまだ治まらず、ジャーファルは治療を受けながらずっとイライラが治まらず、自分でも酷い顔つきになっている事は気づいていたから、ずっと足下を見てその表情を晒さないようにした。でなければ、今治療にあたっている女官があまりにも可哀想だ。
そんな時、
「ジャーファル」
シンドバッドが声をかけてきた。
コツコツと足音は近づき、ジャーファルのすぐ前で止まる。
「…はい」
ジャーファルは顔を上げずに答えると、ふわりと髪が撫でられた。
何も言わず、ただ撫でるのだ。
優しい手。
この手は出会った頃と何も変わらない。
何かあるといつも撫でてくるのは昔からだ。
子供扱いされているのかもしれないけれど、とても気持ちよかった。気づけばジャーファルは撫でられる気持ちよさに目を閉じ、強ばっていた顔は綻んでいる。
「落ち着いたか?」
「はい」
「なら少し休め」
「いえ、大丈夫です」
ジャーファルが立ち上がろうとすると、
「いいから。今日はもう休め」
シンドバッドはそれを制止した。
「……はい」
ジャーファルがそう返事をすると、暫くの間撫でていてくれた手は離れて、シンドバッドは騒ぎを収める為にその場を後にした。
本当なら自分がそれをしなければならないのだが、身体に力が入らなかった。
(あぁ、きっとシンに触れられたからだ)
今まで張り詰めていた物が切れてしまったのだ。
ジャーファルは手当てをしてくれている女官に、『ありがとう』と礼を言うと、白羊塔に向かった。
だが、ジャーファルが入ったのは自室ではなく書庫だ。
天井まで届く棚にギッチリと納まっている大量の書物。
ジャーファルはいつも休む時はここに来る。
書庫の一番奥がいつもの定位置。
椅子も何もない所に座り、そこから上を見上げて一息ついた。紙とインクの臭いの充満しているそこで積み上げられた書物を眺め、何もせず、ただそこにいる。
ジャーファルの一番好きな場所だ。
だから、ジャーファルにとってこの定位置が一番落ち着く場所だった。
ジャーファルは小さな明かりを灯し、すぐ届く所にあった物を広げ、何となく目を通していたのだが、次第に瞼が重くなっていく。
(眠い…)
そして、さっきまで辛うじて開いていた瞼はゆっくりと閉じ、次第に意識も遠くなって…。
ジャーファルは完全に意識を手放した。
書庫は日が落ちてくると少し冷える。
座っている床がとても冷たいのだ。
それなのに何故かとても暖かかった。
暖かい何かが髪を、頬を撫でてくる。
それに、とても暖かなものに抱かれているような感覚で、それがとても心地よかった。
でも、この感覚をジャーファルは知っている。
「……シン?」
ゆっくり眼を開くと目の前には思った通り、シンドバッドの姿があった。
「あぁ、起こしてしまったか?」
「いえ。でも、もう少しこうしていてもいいですか?暖かくて気持ち良いんです」
ジャーファルが暖かなものに抱かれていると思ったのは夢ではなかった。いつからかはわからないけれど、シンドバッドがジャーファルを自分の膝に乗せ抱いていたのだ。
女ではないのにこの扱いだ。
でも、嫌ではない。
ジャーファルが顔を上げるとシンドバッドは、
「いいよ」
と笑って優しく抱きしめて、今度は唇で頬や髪に触れてくる。
「調子に乗り過ぎですよ、シン」
「お前だってそうだろ?」
「ふふっ、わかります?」
そう言ってジャーファルは控えめにシンドバッドの首に腕を回し、身体を密着させた。
ここならば誰も見ていないだろうし、こんな風に甘える機会など滅多にないのだから今日くらい、と甘えているのだ。
シンドバッドもそれに応えるようにジャーファルを抱いた。
暫く黙ったまま抱き合っていると、シンドバッドは急に思い出したかのように話を始める。
「あぁ、そうだ。アラジン達が帰ってくると連絡があったよ」
「そうですか。それなら出迎えに行かなければなりませんね」
「ああ、盛大に迎えてやろう」
二人は三人の帰還を喜んだ。
「でも、シン。あなたは飲み過ぎないようにしてください。仕事に支障をきたしますから」
そう注意するジャーファルにシンドバッドは、『ははっ』と誤魔化すように笑った。
飲む気だったに違いない。いつもは仕事に響くと酒を飲む事を禁じられているシンドバッドが唯一、人目を気にせず飲めるのは宴の会場だけだった。
「それとな、お前は今度から部屋で休みなさい。ここは少し冷える」
「わかりました」
これだけは言う事を聞く気はないジャーファルだが、笑顔でそう答えてもう一度シンドバッドに甘えた。

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